平日30分×5日で150分。週末に60分足しても、1週間で使えるのは3時間半ほどです。会社員がX(旧Twitter)で発信を続けるなら、この3時間半をどう配分するかを先に決めてしまうのが、気合いに頼らないいちばん確実な方法です。
フォロワーが何人増えるかは、テーマや発信内容、タイミングに左右され、誰にも保証できません。この記事で扱うのは「無理なく続けられる型」です。続けられなければ、増える可能性もゼロのままだからです。
30分を3つに割る:書く10分・反応する15分・振り返る5分
おすすめは、平日の30分を次のように分けることです。
- 書く(10分):その日の投稿を1本書いて予約、または投稿する
- 反応する(15分):同じテーマで発信している人の投稿を読み、心からいいと思ったものに具体的な感想を返す
- 振り返る(5分):前日の投稿の反応をメモする
意外に思われるかもしれませんが、書く時間より反応する時間のほうを長く取っています。発信を始めたばかりのアカウントは、投稿してもほとんど人の目に触れません。他の人とのやり取りを通じて、少しずつ存在を知ってもらう段階が必要です。
ただし、反応は「数」より「中身」です。誰にでも同じ定型文を送るのは逆効果になりかねません。読んだうえで、自分の経験と結びつけた一言を添えるだけで、印象はかなり変わります。
この配分は固定ではありません。朝の通勤電車で15分、昼休みに10分、寝る前に5分と分けてもかまいません。大切なのは、合計30分を超えないように線を引くことです。SNSは開くと時間が溶けやすいので、スマホのタイマーを使って区切ると、本業や睡眠の時間を削らずに済みます。
書く10分を短くするための「ネタ帳」
10分で1本書くには、書き始める前にネタが決まっている必要があります。そこで、スマホのメモアプリに「ネタ帳」を作り、本業の合間や通勤中に気づいたことを一行で放り込んでおきます。
たとえば、こんなメモで十分です。「会議の資料、1枚目に結論を書いたら質問が減った」「Excelのショートカット、Ctrl+;で今日の日付」「新人に教えるとき、例を先に見せると早い」。どれも、そのまま1本の投稿の芯になります。
週末の60分のうち30分を使って、ネタ帳から翌週ぶんの5本を下書きしておくと、平日の「書く10分」は見直しと投稿だけで済みます。予約投稿の機能を使えば、朝の通勤時間に合わせた投稿も可能です。
ネタ帳には、反応が良かった他の人の投稿を見て「自分ならこう書く」と思った視点も加えておくと便利です。ただし、文章や構成をそのまま真似するのは避け、あくまで自分の経験に置き換えて書くようにします。
テーマは「本業×一つ」に絞る
何について発信するかで迷う人は、本業の経験と、自分が少し詳しい分野を一つだけ掛け合わせてみてください。「経理×Excel時短」「営業×資料づくり」「人事×面接の受け方」といった具合です。
話題を広げすぎると、どんな人のためのアカウントなのかが伝わりにくくなります。プロフィールを見た人が「この人をフォローすると、こういう情報が得られる」と一瞬で分かる状態を目指します。
一方で、会社員ならではの注意も必要です。勤務先が特定できる情報、社内の出来事、取引先の話は投稿しないこと。会社によってはSNS利用に関するガイドラインを定めているので、一度確認しておくと安心です。愚痴や批判に寄った投稿は、思わぬ形で拡散されることがあるため、避けるのが無難です。
5分の振り返りで見るのは2つだけ
毎日の振り返りで、細かい数字を追う必要はありません。見るのは、投稿ごとの「表示された回数」と「反応の中身」の2つだけです。数字の確認方法はXの公式ヘルプで案内されているので、一度目を通しておくと迷いません。
反応のあった投稿は、何が良かったのかを一行でメモします。「具体的な数字を入れた」「失敗談だった」「質問の形にした」。1か月分たまると、自分のアカウントで反応を得やすい書き方の傾向が、うっすら見えてきます。ただ、反応は時期や偶然にも左右されるので、一度の結果で決めつけないことも大切です。
続かなくなったときの立て直し方
仕事が忙しい週や、体調を崩した週は、必ず来ます。そんなときは、30分を「書く10分」だけに縮め、反応と振り返りは休んでかまいません。完全に止めてしまうより、最小限でも続けるほうが、再開のハードルは低く保てます。
逆に、調子が良くて30分を超えそうな日も要注意です。勢いで1日に何本も投稿すると、翌日以降に反動が来がちです。余った意欲はネタ帳に書き込む時間に回し、投稿のペースは一定に保ちましょう。
3日以上投稿が空いても、自分を責める必要はありません。ネタ帳から1本だけ選び、短く投稿すればそれで再開です。発信は長期戦になりやすいので、「やめない仕組み」を持っている人が、結果として長く続けられます。