会社員の副業時間術|時間を見つけ、使い、守る3つの工夫

副業について調べていると、必ずぶつかる壁があります。時間がない、という壁です。朝は満員電車、日中は会議と資料づくり、帰宅すれば家事や家族との時間。副業の作業ができるのは、寝る前のわずかな時間だけ。しかも、その時間には、もう頭も体も疲れ切っている。

この記事は、そんな会社員のための時間術です。といっても、睡眠を削って早起きしよう、という話ではありません。限られた時間を、どう「見つけ」、どう「使い」、どう「守る」か。その3つの観点から、私が大切だと考えている工夫を整理します。紹介する方法がすべての人に合うとは限らないので、自分の生活に合わせて取り入れてください。

見つける:まず1週間、時間の使い方を記録する

時間術というと、いきなりスケジュール帳を埋めたくなりますが、最初にやるべきなのは、今の時間の使い方を知ることです。

1週間だけ、30分単位で、自分が何をしていたかを記録してみてください。完璧でなくて構いません。通勤、仕事、食事、家事、スマホ、テレビ、睡眠。大まかな分類で十分です。

記録してみると、多くの人が気づくことがあります。思っていた以上に、何となく過ぎている時間があるということです。寝る前に何となくスマホを見ていた30分、帰宅後に何となくテレビをつけていた1時間。こうした時間は、悪いものではありません。休息も大切です。ただ、その一部を副業に使える可能性はあります。

同時に、自分の集中力が高い時間帯も見えてきます。朝のほうが頭がすっきりしている人、夜のほうが落ち着いて作業できる人。副業の作業、特に考える作業は、できるだけ集中しやすい時間帯に置くのが理想です。

通勤時間も、見直す価値のある時間です。電車で座れるなら、文章の下書きやアイデアのメモができるかもしれません。立ったままなら、資料を読んだり、音声で学んだりする時間に向いています。毎日の往復の時間は、積み重ねると大きな量になります。

使う:作業を「小さく」「種類別に」分ける

副業の時間が平日の夜30分しかない場合、その30分で大きな作業を終わらせるのは難しいものです。そこで、作業を小さく分けておくことが大切になります。

たとえば、ブログの記事を1本書くという作業なら、次のように分けられます。

  1. テーマを決め、見出しを考える(15分)
  2. 見出しごとに、書く内容をメモする(20分)
  3. 本文を書く(30分×2回)
  4. 読み直して直す(20分)
  5. 画像を用意し、投稿の準備をする(20分)

こうして分けておけば、平日の夜の30分でも、確実に一つの作業を終わらせることができます。「今日は見出しだけ」と決めておけば、疲れていても手をつけやすくなります。

もう一つの工夫は、作業を種類別に分けることです。考える作業(企画、執筆、設計など)と、手を動かす作業(画像の加工、データの入力、メールの返信など)では、必要な集中力が違います。集中しやすい時間には考える作業を、疲れている時間やスキマ時間には手を動かす作業を、と振り分けると、時間を無駄にしにくくなります。

スマホでできる作業も、リストにしておくと便利です。アイデアのメモ、メッセージの返信、資料の下調べなど。通勤中や昼休みの数分を、こうした作業に使うことができます。ただし、本業の勤務時間中に副業の作業をすることは、就業規則や職務専念義務の観点から避けましょう。

作業を始めるときの「準備の時間」を減らすことも、時間術の一つです。前回どこまで進めたかを、作業の終わりに一行メモしておく。必要なファイルやツールを一つのフォルダにまとめておく。こうした小さな工夫で、30分のうち最初の10分を思い出す作業に使ってしまう、ということを防げます。

守る:副業の時間を「予定」として確保する

時間を見つけても、それを守れなければ意味がありません。副業の時間は、「空いたらやる」ではなく、「予定」としてカレンダーに入れておくのが効果的です。

たとえば、「火曜と木曜の21時から22時は副業」と決め、カレンダーに入れておく。家族がいる場合は、その時間を共有しておくと、協力も得やすくなります。

副業の時間に、通知を切っておくのも効果的です。SNSやメッセージの通知が届くたびに手が止まると、30分のうち実際に作業できるのは半分ほど、ということも珍しくありません。

ただし、予定を詰め込みすぎないことも大切です。本業が忙しい時期、家族の行事、体調が優れない日。副業の時間が取れない日は、必ずあります。1週間のうち、予定通りにできなかった日の分を取り戻せる「予備の時間」を、あらかじめ設けておくと、計画が崩れにくくなります。

そして、休む時間も、予定として守ってください。副業のために休息を削り続けると、本業のパフォーマンスも、副業の質も下がってしまいます。睡眠時間と、何もしない時間を確保した上で、残った時間をどう使うか。その順番を間違えないことが、長く続く時間術の、いちばんの土台だと私は考えています。

次に開くなら

入口がまだぼやけているときは、診断か順番からで十分です。上限や止め時なら停止判断・記録、ツールと用語集も横に置いてあります。

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