販売ページを100人が開いて、最後まで読んだのは12人、購入ボタンを押したのは1人。もし手元にこんな数字があったら、あなたはどこから直しますか。
LP(ランディングページ)は、広告やSNSから来た人に、一つの商品やサービスを案内するための縦長のページです。副業で有料のテンプレートや講座、相談サービスを売るときにも使われます。この記事では、LPの基本的な構成と、公開後に改善するときの考え方を整理します。どの構成にすれば売れる、という正解はありません。ここで扱うのは、読み手が迷わずに判断できるページにするための原則と、数字を見て一つずつ直す方法です。
LPの基本構成は「読み手の疑問の順番」
LPの構成は、ページを開いた人の頭に浮かぶ疑問に、上から順に答えていくものだと考えると組み立てやすくなります。
- これは何で、自分に関係があるのか:ファーストビュー(最初に表示される画面)
- なぜ自分に必要なのか:読み手の悩みと、その原因
- どうやって解決するのか:商品・サービスの内容と特徴
- 本当に信用できるのか:作り手の経験、利用者の声、具体的な中身の一部
- いくらで、どうすれば手に入るのか:価格、申し込み方法、よくある質問
この順番を飛ばすと、読み手は途中で疑問を抱えたまま離れていきます。たとえば、悩みに共感する前に価格が出てくると、「高いかどうか」だけで判断されてしまいます。
よくある質問の欄も、読み手の迷いを減らす大切な部分です。問い合わせで実際に聞かれたことや、購入をためらう理由になりそうなこと(支払い方法、届く形式、返金の可否など)を、5〜8個ほど並べておきます。
ファーストビューで伝える3つのこと
ページを開いて最初に表示される画面で離脱する人は少なくありません。ここでは、次の3つを短く伝えます。
- 誰のためのものか(例:営業職1〜3年目の方へ)
- 何が手に入るか(例:提案書のテンプレート10種と使い方の解説)
- 読み進める理由(例:作成時間を短くするための工夫を、実例つきで紹介)
大きな画像や凝ったデザインよりも、この3点がスマホの小さな画面で一目で読めるかどうかが大切です。キャッチコピーで効果を断定する表現(「必ず」「誰でも」など)は避けます。
信頼の材料は「具体的な中身」で示す
知らない人の商品を買うとき、読み手が気にするのは「本当に役立つのか」です。利用者の声は有力な材料ですが、本人の許可を得たものだけを、内容に手を加えずに掲載します。架空の声や、効果を誇張した感想を載せるのは、景品表示法上の問題にもなり得ます。自分の商品の広告では、自分が広告主として責任を負う立場です。
利用者の声がまだない段階では、中身の一部を見せるのが効果的です。テンプレートの1ページ目、講座の目次、相談の流れ。実物が見えるほど、読み手は判断しやすくなります。作り手の経験も、資格や肩書きより、「どんな仕事を何年してきて、何に困り、どう解決したか」を書くほうが伝わります。
法律で求められる表示を忘れない
ネットで商品やサービスを販売する場合、特定商取引法に基づき、販売者の氏名(名称)、住所、電話番号、価格、支払い方法と時期、引き渡しの時期、返品や解約に関する事項などを表示する必要があります。返品の可否や条件を定める場合は、その内容をはっきり書いておきます。
また、申し込みの最終確認画面でも、価格や支払い時期、解約や返品の条件などを分かりやすく表示することが求められています。販売サービスや決済サービスを使う場合、表示の一部をサービス側が用意していることもありますが、必要な事項が揃っているかは自分で確認してください。消費者庁の特定商取引法ガイドに、具体的な説明があります。
改善は「どこで離れているか」から
冒頭の例に戻ります。100人中12人しか最後まで読んでいないなら、まず見るべきは、どのあたりで読み手が離れているかです。ページのどこまで読まれたかを確認できるアクセス解析のツールもあります。
改善の手順は、次のとおりです。
- 数字から、離脱が多い箇所を一つ特定する
- その箇所の役割(どの疑問に答える部分か)が果たせているかを考える
- 一か所だけ書き換える
- 2〜4週間ほど様子を見て、変化を記録する
アクセスが少ないうちは、数字の変化が偶然なのか、変更の効果なのかを判断しにくい点に注意してください。数字に加えて、実際に購入した人や問い合わせをくれた人に「どこが決め手になったか」「どこで迷ったか」を聞くことも、大きな手がかりになります。
最初のLPは、完成させてから育てる
LPは、最初から完璧に作る必要はありません。基本の構成と法律で求められる表示を押さえたうえで、まずは公開し、読み手の反応を見ながら少しずつ直していく。そのほうが、頭の中だけで考えた理想のページより、実際の読み手に合ったページに近づいていきます。直した日付と内容は、必ず記録しておきましょう。