土曜の午前に1本、日曜の午前に1本。このペースなら、30記事にたどり着くまで15週、ざっと3か月半です。ブログを始める会社員にとって、この3か月半をどう過ごすかが、続くか止まるかの分かれ目になりがちです。
「最初の30記事」という数字に、特別な根拠があるわけではありません。ただ、30本ほど書くと、自分の書くペース、得意なテーマ、読まれやすい記事の傾向が、なんとなく見えてきます。この記事では、30記事を3つの区切りに分け、それぞれで何を意識するかを整理します。アクセスや収益がいつ、どれだけ生まれるかは誰にも分からないため、ここでは書き続けるための段取りに絞ります。
始める前の週末:決めるのは3つだけ
最初の週末は、記事を書く前に、次の3つを決めます。所要時間は2時間ほどです。
- テーマ:本業か趣味で、少なくとも30個の疑問に答えられそうな分野を一つ
- ブログの置き場所:無料のブログサービスか、独自ドメインとレンタルサーバーで始めるか
- 書く時間:土日のどの時間帯に、何時間書くか
置き場所は、どちらにも利点があります。無料サービスは費用がかからず、すぐ始められます。独自ドメインとレンタルサーバーは、ドメインとサーバーの費用が毎年かかる一方、サービスの規約変更に左右されにくく、デザインや広告の掲載を自分で決めやすいという利点があります。無料サービスでは、広告の掲載に条件がある場合もあります。料金や条件は各社の公式サイトで確認してください。迷うなら、まず無料で10記事書いてみて、続けられそうなら移る、という判断もあり得ます。
1〜10記事目:自分が一番詳しいことを書く
最初の10記事は、調べなくても書けることから選びます。本業で毎日やっている作業、何度も人に聞かれたこと、自分が過去に失敗して覚えたこと。調べ物の時間が少ないので、1本あたり2〜3時間で書き上げやすくなります。
この段階では、記事の出来より「書き上げて公開する」経験を重ねることを優先します。公開した記事は、後からいくらでも直せます。完璧を目指して1本に何週間もかけるより、7割の出来で公開し、読み返して気になった点をメモしておくほうが、結果的に上達も早くなります。一度も公開しないまま設定やデザインに時間をかけ、気づいたら1か月経っていた、というのはよくある止まり方です。
書く時間を確保するために、土日の午前中を「ブログの時間」として家族と共有しておくのも一つの手です。予定を入れられない時間として最初から確保しておけば、毎週「今週は書けるかな」と迷わずに済みます。
11〜20記事目:読者の疑問から逆算する
10本書くと、自分のテーマの中で「まだ書いていないこと」が見えてきます。ここからは、自分が書きたいことより、読者が調べていそうな疑問を起点にします。
疑問の探し方としては、検索窓に言葉を入れたときに表示される候補や、Q&Aサイトの質問、Xでの投稿などが参考になります。同じ疑問を言い回しを変えて何度も見かけるなら、記事にする価値があるかもしれません。
この区切りでは、記事同士をつなぐことも意識します。関連する過去の記事があれば、本文の中で自然にリンクを貼ります。読者が次に知りたくなることを、自分のブログの中で案内できる状態を少しずつ作っていきます。
21〜30記事目:書き直しも1本と数える
20本を超えるころには、初期に書いた記事の粗が気になり始めます。この区切りでは、新しく書く記事と並行して、過去の記事の見直しも進めます。
見直すときは、次の点を確認します。冒頭で答えを示しているか、情報が古くなっていないか、内部リンクが切れていないか。大きく書き直した記事は、新しい1本として数えてかまいません。数を追うことより、ブログ全体の質を底上げすることのほうが、この段階では意味があります。
3か月半を乗り切るための工夫
本業が忙しい時期は、必ずやってきます。そんな週のために、普段から「下書きの種」を貯めておくと安心です。平日の通勤中に、思いついた記事のタイトルと見出し案だけをスマホにメモしておけば、週末はそこから書き始められます。
また、記録をつけることもおすすめします。書いた日付、記事のタイトル、かかった時間をスプレッドシートに残しておくと、自分のペースが把握でき、無理な計画を立てずに済みます。アクセス数を毎日見るのは、最初のうちは控えめにしましょう。立ち上げたばかりのブログは、しばらく読まれないのが普通で、数字に気持ちを振り回されると手が止まりやすくなります。
30記事を書き終えたら
30本書き終えたら、一度立ち止まって、記録とアクセスの傾向を見比べてみてください。書きやすかったテーマ、反応のあった記事、時間がかかりすぎた記事。そこから、次の30本の方向性が見えてくるはずです。副業として届け出が必要な会社なら、収益化を考え始める前に手続きを済ませておきましょう。