アフィリエイトについて調べ始めると、景気のいい体験談と、「やめておけ」という声が両方見つかって、かえって判断がつかなくなります。そこでこの記事では、副業を検討している会社員が最初に抱きがちな疑問を5つ取り上げ、一問一答の形で整理しました。収入の見込みを示すものではなく、始めるかどうかを冷静に判断するための材料としてお読みください。
Q1. そもそも、どういう仕組みでお金が発生するの?
アフィリエイトは、成果報酬型の広告です。登場するのは主に4者です。
- 広告主:商品やサービスを売りたい会社
- ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ):広告主と発信者を仲介する会社
- 発信者:ブログやSNSで広告を紹介する人
- 読者:記事を読み、リンクから商品を買ったり申し込んだりする人
発信者はASPに登録し、紹介したい広告と提携して専用のリンクを受け取ります。読者がそのリンク経由で購入などをし、広告主が成果として認めると、ASPを通じて報酬が支払われます。何が成果になるか(購入、申し込み、資料請求など)や報酬額は、広告ごとに決められています。
Q2. リンクから売れたら、必ず報酬になるの?
なりません。ここは誤解されやすい点です。成果が発生しても、広告主の確認によって承認されないことがあります。たとえば、購入後のキャンセルや返品、条件を満たさない申し込み、重複した申し込みなどです。承認までには時間がかかるのが一般的で、その期間も広告によって異なります。
また、ASPによっては最低支払額が設けられていて、報酬がその額に達するまでは振り込まれません。登録前に、承認の条件、支払時期、最低支払額、振込手数料の扱いを、ASPの公式サイトで確認しておくと、後で戸惑わずに済みます。
Q3. 最初は何から始めればいい?
いきなりASPに登録するより、先に「紹介する場所」を作るのが順番です。ASPによっては、登録時や広告との提携時に、ブログなどの媒体の審査があります。記事がほとんどない状態では、審査で判断材料が足りないこともあり得ます。
現実的な手順は、次のとおりです。
- 自分が詳しい分野で、ブログを立ち上げる
- 広告を気にせず、読者の役に立つ記事を10本ほど書く
- 複数のASPに登録し、自分の分野に関係する広告を探す
- 既存の記事の中で、自然に紹介できる広告だけを選んで提携する
4つ目が大切です。記事の内容と関係の薄い広告を無理に貼っても、読者には不自然に映るだけです。自分が使ったことのある商品や、本当にすすめられるサービスから始めると、紹介文に無理がなくなります。
ASPは一つに絞る必要はありません。扱っている広告や条件はASPごとに違うため、複数に登録して比べると、自分の分野に合う広告が見つかりやすくなります。ただし、登録したASPの管理画面やログイン情報が増えるので、一覧にして管理しておきましょう。
Q4. 気をつけるべきルールはある?
大きく3つあります。
一つ目は、広告であることの表示です。2023年10月からステルスマーケティングが景品表示法の規制対象になりました。規制の対象は原則として広告主ですが、そのぶん広告主やASPは、アフィリエイトの記事にも広告であることが分かる表示を求めています。記事の冒頭に「この記事には広告が含まれます」といった表示を入れるのが基本です。
二つ目は、表現の規制です。効果を断定する表現や、根拠のない「最安」「一番」といった表現は、法律やASPの広告条件で問題になることがあります。広告ごとに禁止表現が指定されていることも多いので、提携時に確認します。
三つ目は、会社のルールと税金です。就業規則で副業の届け出が必要な場合は、アフィリエイトも対象になるか確認しましょう。また、報酬は所得になるため、ほかの副業と合わせた所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円を超えた場合は(給与を1か所から受け、年末調整を受けている会社員の場合)、、原則として確定申告が必要です。
Q5. 結局、会社員に向いている?
向いている面と、そうでない面があります。
向いている面は、在庫を持たず、自分の都合のよい時間に作業できることです。本業で培った知識を記事にすれば、ほかの人には書けない内容になる可能性もあります。初期費用も、ブログの運営費程度に抑えられます。売れ残りの在庫を抱える心配もありません。
一方で、成果が出るまでに時間がかかることが多く、どれだけ書いても成果が出ない可能性もあります。検索エンジンの評価の変化や、広告の終了など、自分では左右できない要因にも影響を受けます。短期間で結果を求める人には、ストレスの大きい副業になりがちです。
判断に迷うなら、まずは広告を貼らずにブログを3か月続けてみることをおすすめします。記事を書くこと自体が苦にならないと分かれば、アフィリエイトに取り組む土台はもうできています。続かなかったとしても、失うのは数か月分の週末と、ブログの運営費程度です。
そして、ブログを続けて書いた記事や身についた文章力は、アフィリエイトをしなくても、別の副業や本業の資料づくりに生かせます。