スマホで読まれるブログ記事の書き方|質問を一つに絞り、見出しで答え、3回読み直す

ブログ記事を読む人の多くは、スマホを片手に、何かを調べている最中です。電車の中で、昼休みに、寝る前の布団で。じっくり読むつもりはなく、自分の疑問の答えがありそうかを数秒で見極め、なければすぐに戻ります。

読まれる記事を書くために必要なのは、文章のうまさより、この「急いでいる読者」に合わせた組み立てです。この記事では、会社員が限られた時間で記事を書く前提で、構成づくりから書き終えたあとの見直しまでを、順を追って説明します。検索順位やアクセス数は多くの要因で決まるため、ここで約束できるのは「読みやすくなる」ところまでです。

書く前に、読者の質問を一つに絞る

記事の出発点は、キーワードではなく「読者が検索窓に打ち込んだときの疑問」です。たとえば「確定申告 副業 20万円」と検索する人は、おそらく「副業の所得が20万円以下なら申告しなくていいのか」を知りたいはずです。

この疑問を、一文の質問として書き出してください。そのうえで、記事の冒頭3行以内に、その質問への短い答えを書くと決めます。答えを最後まで引っ張る書き方は、急いでいる読者を待たせることになります。

一つの記事で答える質問は、基本的に一つです。関連する疑問が浮かんだら、メモしておいて別の記事にします。あれもこれも詰め込むと、どの読者にとっても中途半端な記事になりがちです。

質問を絞るときは、読者が置かれている状況まで想像してみます。同じ「副業 確定申告」という検索でも、初めて副業を始めた人と、すでに何年か申告している人では、知りたいことが違います。誰の疑問に答えるのかを決めておくと、説明をどこから始めればよいかも自然に決まります。

見出しだけで記事の中身が分かるようにする

次に、本文を書く前に見出しを並べます。見出しは、目次として読んだときに、それだけで記事の流れが分かることを目指します。

よくない例と、直した例を比べてみます。

  • 直す前:「はじめに」「20万円ルールとは」「注意点」「まとめ」
  • 直した後:「結論:所得20万円以下でも申告が必要な場合がある」「20万円は『売上』ではなく『所得』で考える」「住民税の申告は別に必要になることがある」「会社員が今年やっておくこと」

直した後の見出しは、読み飛ばしても要点が拾えます。急いでいる読者は見出しだけを追って、必要な箇所だけを読むことが多いからです。見出しの数は、2000字前後の記事なら4〜5個が目安です。多すぎると一つひとつが薄くなります。

なお、例に挙げた税金のように、制度や数字を扱う記事では、国税庁や自治体など公式の情報で必ず裏を取り、記事の中で確認先を示しておきます。制度は改正されることがあるので、書いた日付も添えておくと親切です。

本文は「答え→理由→具体例」で書く

見出しの下の本文は、次の順番で書くと、短くても伝わりやすくなります。

  1. 答え:その見出しで言いたいことを一文で
  2. 理由:なぜそう言えるのか
  3. 具体例:数字、場面、自分の体験

特に効くのが3つ目です。「作業時間が短くなります」より「毎朝20分かかっていた日報が、テンプレートを作ってから8分になりました」のほうが、読者は自分の場面に置き換えて想像できます。ただし、数字は自分が実際に確かめたものだけを使います。

一文の長さにも気を配ります。スマホの画面では、長い文は何行にもわたり、読む途中で迷子になりやすくなります。読点が3つ以上続く文は、二つに分けられないか考えてみてください。段落も、3〜4行で区切るくらいがスマホでは読みやすい長さです。

専門用語にも注意が必要です。本業で毎日使っている言葉ほど、自分では難しいと気づきにくいものです。初めて出てくる用語には一言で説明を添えるか、より身近な言葉に置き換えられないか考えてみてください。

書き終えたら、時間を置いて3回読む

書き上げた直後は、自分の文章の粗が見えません。できれば一晩置いてから、次の3回に分けて読み直します。1回あたり5〜10分です。

  • 1回目は読者として:冒頭で答えが分かるか、途中で飽きないか
  • 2回目は編集者として:重複している段落、なくても困らない文を削る
  • 3回目は校正者として:誤字、数字、固有名詞、リンク切れを確認する

特に2回目は、思い切って削る勇気が要ります。書いた本人にとってはどの文も大切ですが、読者にとって必要のない文は、答えにたどり着くまでの障害物になります。3割削るつもりで読むと、ちょうどよく締まることが多いです。

最後に、スマホで実際に記事を表示して、上から下まで指でスクロールしてみてください。画面いっぱいに文字が詰まっている箇所や、見出しの間隔が空きすぎている箇所が見つかるはずです。パソコンの画面で書いていると気づかない、読者の目線での読みにくさが、ここで初めて見えてきます。

この一連の作業を何本か繰り返すうちに、書く段階から読者の目線が入るようになり、見直しの時間は少しずつ短くなっていきます。

次に開くなら

入口がまだぼやけているときは、診断か順番からで十分です。上限や止め時なら停止判断・記録、ツールと用語集も横に置いてあります。

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