WordPressのインストールが終わった直後の管理画面には、設定項目がずらりと並んでいます。全部を理解してから記事を書こうとすると、それだけで週末が二つ三つ消えてしまいます。
そこでこの記事では、副業ブログを始める会社員が「最初の週末に済ませておきたい設定」だけを、所要時間の目安とともに並べました。デザインの作り込みや細かな高速化は、記事が増えてからで十分です。ここでは、後から変えると手間がかかるものと、安全に関わるものを優先しています。具体的な画面の位置や名称はバージョンやテーマ、サーバー会社によって変わるため、操作手順はそれぞれの公式マニュアルで確認してください。
最初に:後から変えにくい3つの設定(約30分)
最優先は、記事を公開した後に変更すると影響が大きい設定です。
- サイトのURLとSSL:アドレスが「https」で始まる状態にしておきます。多くのレンタルサーバーには、無料で使えるSSLの設定が用意されています。途中で切り替えると、URLの変更に伴う作業が発生しやすくなります。
- パーマリンク(記事のURLの形式):記事ごとのURLをどんな形にするかを決めます。日付や数字の羅列より、内容が分かる短い英単語にしておくと管理しやすくなります。記事を公開してから変えると、そのURLへのリンクが切れる原因になります。
- サイトの名前と説明:ブラウザのタブや検索結果に表示されることがあるので、何のサイトかが分かる名前にしておきます。こちらは後からでも変えられますが、早めに決めておくと迷いが減ります。
安全のために:乗っ取りと消失に備える(約30分)
副業のサイトが乗っ取られたり、データが消えたりすれば、それまでの努力が水の泡になります。最初の週末に、最低限の備えをしておきましょう。
- ログイン情報:ユーザー名は推測されにくいものに、パスワードは長く複雑なものにします。パスワード管理ツールを使うと便利です。
- 二段階認証:ログイン時にスマホなどで追加の確認をする仕組みを導入できるなら、設定しておきます。
- バックアップ:レンタルサーバーの自動バックアップの有無と、復元の方法を確認します。サーバー側にない場合は、プラグインなどで定期的にバックアップを取る方法を検討します。
- 更新:WordPress本体、テーマ、プラグインは、更新の案内が出たら放置しないこと。古いままにしておくと、弱点を突かれるおそれがあります。
プラグインは、入れれば入れるほど便利になる反面、管理の手間と不具合のリスクが増えます。「今、困っていることを解決するもの」だけを、評価や更新状況を確認してから入れるようにしましょう。
読者のために:最低限のページを用意する(約45分)
記事とは別に、次の固定ページを用意しておくと、読者にとっても、広告やアフィリエイトのサービスに申し込む際にも安心です。
- プロフィール:どんな人が、何のために書いているのか。勤務先が特定されない範囲で書きます。
- お問い合わせ:読者が連絡を取れる手段。フォームを設置するのが一般的です。個人のメールアドレスをそのまま載せるのは避けましょう。
- プライバシーポリシー:アクセス解析や広告を使う場合に、情報の扱いを説明するページです。使うサービスごとに、表示を求められている内容をそれぞれのヘルプで確認します。
- 広告の表示に関する方針:広告やアフィリエイトを利用する場合、その旨を明示しておきます。
文章のひな形はインターネット上にも見つかりますが、自分のサイトで実際に使っているサービスに合わせて書き換えることが大切です。使っていないサービスの記載が残っていると、かえって読者を混乱させます。
プロフィールでは、本名や顔写真を出す必要はありません。会社に知られたくない場合は、職種や経験年数など、記事の信頼性に関わる情報だけを書いておけば十分です。
計測の準備:アクセスの把握を始める(約30分)
記事を書き始める前に、アクセス解析と、検索での表示状況を確認できる無料のツールを設定しておくと、後から比べられる記録が最初から残ります。設定方法は各ツールの公式ヘルプに沿って進めてください。
ただし、最初の数か月はアクセスがほとんどないのが普通です。設定したら、しばらくは週に一度眺める程度で十分です。数字を見るより、記事を書くことに時間を使いましょう。合計で2時間あまり。土曜の午前中で終わる量です。
やらなくていいこと
最初の週末にやらなくていいことも挙げておきます。デザインの細かな調整、ロゴの作成、表示速度の細かな改善、SNSとの連携の作り込み。どれも、記事が10本、20本とたまってから考えても遅くありません。
設定が終わったら、その日のうちに一本目の記事の下書きを作ってみてください。タイトルと見出しだけでもかまいません。設定ばかりで週末が終わるより、書き始めたという実感のほうが、次の週末につながります。