アフィリエイトの勉強というと、教材を買う、講座に申し込む、といったことを思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど、会社員が平日夜の30分で学ぶなら、教材を増やすより、学んだことを自分のサイトで試す仕組みを先に作るほうが、身につくものは多いはずです。
この記事では、広告表現のルール、読者の行動を促す工夫(いわゆるコンバージョン改善)、そして学んだことの記録の3つを軸に、アフィリエイト実務の勉強の進め方を紹介します。勉強の量と成果が比例する保証はないので、ここでは「無駄の少ない学び方」に焦点を当てます。
最初に学ぶのは「やってはいけないこと」
アフィリエイトの勉強で、最初に時間をかけるべきなのは、売り方のテクニックではなく、ルールです。間違った表現は、報酬が認められないだけでなく、法律上の問題になるおそれもあるからです。
学ぶ材料は、公的機関やASPが無料で公開しているものだけでも十分にあります。
- 消費者庁のウェブサイト:景品表示法やステルスマーケティング規制について、考え方や事例が公開されています
- ASPのガイドライン:広告の掲載ルール、禁止されている表現などがまとめられています
- 広告ごとの掲載条件:提携するたびに確認する、最も具体的なルールです
おすすめは、これらを読みながら「自分のサイトで使ってしまいそうな表現」をノートに書き出すことです。たとえば「最安」「必ず」「誰でも」など。書き出したリストは、記事を公開する前のチェックに使えます。新しい広告と提携するたびに、条件で禁止されている表現をこのリストに追加していきます。最初の1か月は、平日の30分のうち週2回をこの勉強に充てるくらいのペースで十分です。
ルールの勉強は地味ですが、一度身につけると、記事を書くたびに迷う時間が減ります。逆にここを後回しにすると、数十本の記事を後から全部直す羽目になりかねません。
コンバージョン改善は「仮説→変更→記録」の繰り返し
読者が広告のリンクをクリックし、申し込みまで進む割合を高める工夫は、一般にコンバージョン改善と呼ばれます。この分野の情報は多いのですが、どの方法が効くかはサイトや読者によって違います。読むだけでは身につきにくく、自分のサイトで試して初めて分かることが大半です。
そこで、学んだことは次の3段階で試します。
- 仮説を一文で書く:「比較表の上に、向いている人を一行で書けば、自分に合う商品を選びやすくなるはず」
- 一か所だけ変える:複数を同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります
- 2〜4週間後に記録を見る:クリック数や成果の変化を、変更前と比べてメモします
アクセスが少ないサイトでは、数字の変化が偶然なのか、変更の効果なのかを見分けるのが難しい点には注意が必要です。結果を断定せず、「変化があったかもしれない」程度の記録で十分です。大切なのは、試したことと結果をセットで残す習慣です。
教材や講座を選ぶときの基準
有料の教材や講座、定期刊行物で学ぶことも、もちろん選択肢の一つです。ただ、購入前には次の点を確かめておきましょう。
- 書き手や講師が、どんな立場で、どんな実績を示しているか(実績の根拠が示されているか)
- 内容が古くなっていないか(発行日や更新日が分かるか)
- 広告表現のルールを軽視するような内容になっていないか
- 継続課金の場合、解約の方法がはっきりしているか
特に、「必ず稼げる」といった表現で販売されている教材は、それ自体が広告表現のルールに照らして慎重に考えるべき対象です。学ぶ前に、教材の売り方そのものを観察してみると、勉強の材料になります。
学んだことは「自分用の手引き」にまとめる
勉強を続けていくと、ノートやメモが散らばって、何をどこに書いたか分からなくなりがちです。そこで、月に一度、学んだことを「自分用の手引き」として一つの文書にまとめ直します。
手引きの項目は、たとえば「使わない表現のリスト」「記事公開前のチェック項目」「試した改善と結果」の3つで十分です。この手引きは、自分のサイトの運営ルールになり、迷ったときの判断基準にもなります。新しく学んだことと矛盾する項目が出てきたら、その都度書き換えます。
手引きは、パソコンでもスマホでも開ける場所に保存しておくと、記事を書いている途中にすぐ確認できます。
1か月目の計画表
最後に、平日30分で取り組む場合の1か月の進め方を一例として示します。本業の繁忙期には、無理に詰め込まず、週ごとの内容を翌週にずらしてかまいません。
- 1週目:消費者庁とASPのルールを読み、使わない表現リストを作る
- 2週目:自分の記事を見直し、リストに引っかかる表現を直す
- 3週目:改善の仮説を一つ立て、一か所だけ変更する
- 4週目:手引きの初版をまとめる(改善の結果は翌月に確認)
今夜は、提携している広告の掲載条件を一つだけ開いて、禁止されている表現を書き写すところから始めてみてください。