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副業を半年ほど続けると、受けている案件の単価には必ず偏りが出てきます。最初に受けた安い件がそのまま継続になっていたり、逆に1社だけが売上の大半を占めていたり。どちらも、1件の終了で収入が大きく変わる状態です。
偏りは、気づいたときには既に固定化しています。安い件はやめにくく、高い件は増やしにくい。だからこそ、感覚ではなく比率で把握して、入れ替えの計画を先に作っておく必要があります。
この記事では、単価の偏りをどう測り、どこから手をつけるかを、具体的な数字で整理します。一気に入れ替える方法は取りません。収入を大きく落とさずに、数か月かけて寄せていく前提で考えます。
結論:まず売上比率を三つの層で見る
直近3か月の入金を、取引先別と単価帯別に並べます。見るのは三つだけです。最大の取引先が占める割合、実質時給1,500円未満の件が占める作業時間の割合、そして月額固定の継続案件が占める割合です。
目安としては、最大の取引先が売上の6割を超えていると、その1社の予算削減で副業収入が半減するリスクを抱えています。低単価の件が作業時間の5割を超えていると、新しい仕事を受ける余力が构造的になくなります。
この二つのうち、先に手をつけるのは後者です。低単価の件を減らすと時間が空き、その時間で新しい取引先を探せるからです。逆に、取引先の分散を先にやろうとすると、時間がないまま営業をすることになり、どちらも中途半端になります。
偏りの3タイプと見分け方
タイプ1:取引先が偏っている
1社との関係が良好なほど、他を探す動機がなくなります。しかし、相手の担当者が異動した瞬間に条件が変わることはよくあります。対策は、後任を探すことではなく、月に1件だけ別の取引先の小さな仕事を持っておくことです。金額は小さくても、連絡が取れる関係が一つでもあることに意味があります。
タイプ2:単価帯が偏っている
すべての件が同じ価格帯に集中しているケースです。この状態だと、値上げの根拠を自分の中に持てません。少し高い帯の件を一つでも経験すると、「この作業量ならこの金額はありえる」という基準ができます。
タイプ3:作業の種類が偏っている
同じ種類の作業ばかりになると、効率は上がりますが、その需要が減ったときに一気に影響を受けます。また、飽きやすさという意味でもリスクがあります。完全に別ジャンルに飛ぶ必要はなく、隣接する作業を一つだけ入れておくとバランスが取れます。
入れ替えの具体的な手順
- 直近3か月の全件を一覧にし、報酬と実稼働時間を並べます。実稼働には連絡や確認の時間も含めます。
- 実質時給の低い順に並べ直し、下位2件に印をつけます。この2件が候補です。
- 2件のうち、契約の区切りが近いほうを先に選びます。途中解約は避け、更新のタイミングで終了するのが基本です。
- 終了の2か月前に、先方へ伝えます。「体制の都合で、次回更新は見送らせていただきたい」という一文で十分です。理由を長く書く必要はありません。
- 空いた時間の半分だけを新規の探索に使います。全部を使うと、見つからなかったときの疲弊が大きくなります。
- 新規の件は、最初は小さめに受けます。相性が分からない段階で大きな件を受けると、偏りの作り直しになります。
単価の見直しを交渉で行う場合は、終了する前に一度提案してみる価値もあります。比較の覚え方は比較、受ける量の上限は上限の決め方をご覧ください。
よくある失敗
- 安い件を一気に切る。三件同時に終了すると、翻月の入金が急に落ちます。不安から、結局さらに安い件を受けてしまうこともあります。
- 報酬額だけで並べる。金額が高くても、修正が多ければ実質時給は低くなります。必ず時間で割った数字で見てください。
- 長く続いている件を特別扱いする。最初に受けてくれたという理由で判断が甘くなりがちです。感謝と条件の話は別です。
- 探索の時間を取らない。新しい取引先は、探し始めてから実際の受注まで2か月前後かかることが多いです。先に動き出す必要があります。
- 入れ替えの計画を頭の中だけで持つ。紙に書いておかないと、忙しい月に忘れて、結局更新してしまいます。
入れ替えないという判断もある
偏りがあること自体は、必ずしも悪いことではありません。本業が安定していて、副業の収入がなくても生活が回るのであれば、1社集中のリスクは小さいです。分散にかける時間を、学習や休息に回したほうが合理的な場合もあります。
判断の分かれ目は、「その案件が消えたときに困るか」です。困るのであれば分散が必要です。困らないのであれば、偏りを許容して効率を取るという選択もあります。この判断を、月に一度でも意識的にしておくことが大事です。
3か月後の点検項目
- 最大取引先の比率が、見直し前より下がっているか。
- 実質時給の平均が上がっているか。合計報酬ではなく平均で見ます。
- 作業時間の合計が、自分の上限の範囲に収まっているか。
- 終了した取引先との関係が、後味悪く終わっていないか。
四つ目は数字では測れませんが、中期的にはもっとも大きな要素です。一度終わった取引先から、半年後に条件を見直して声がかかることは珍しくありません。
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偏りの見直しは、一度やって終わりになる作業ではありません。半年に一度、直近3か月の数字を並べるだけでも、気づかないうちの集中を防げます。
※取引条件は契約内容によって異なります。収益を保証するものではありません。最終的な判断は契約書や各公式情報をご確認のうえご自身で行ってください。アフィリエイト・広告表記
